![]() | BBC Sessions Led Zeppelin |
[ジャケット写真をクリックするとリンク先のAmazonで試聴できます。]
1969年から1971年にかけて英BBCラジオ放送用としてライブ録音された様々なレッド・ツェッペリンの音源をジミー・ペイジ自らがデジタル・マスタリングにかかわり、編集作業を行った上で解散から20年近く経った1997年になって突如として発表したスタジオ・ライブ編集盤。
本作『BBCライヴ』が発売されるまでは1976年に発表された『永遠の詩』が長らく唯一の公式ライブ盤でしたが、かつてNHK FMで放送された際のエア・チェック・テープやBBCが放送用プログラムとして各国のFM放送局等に貸し出していた為、多くの国で頻繁に放送されたことから数多く出回った海賊盤などで既に愛聴していた方も多いと思われる有名音源の公式リマスター盤です。
スタジオ盤での演奏が大人しく感じられるほどのメンバーの若さに任せた勢いのある演奏は、発表当時(1997年)には既に古臭いと感じさせかねない初期レッド・ツェッペリンのブルース・ロック寄りの演奏スタイルに新鮮味を感じさせるだけでなく、収録された数々の楽曲に新たな魅力を生み出しており、1970年前後にこれほどまでに強力な演奏を聴かせていたレッド・ツェッペリンの凄みを現在においても充分に感じさせられる内容になっています。
レッド・ツェッペリンの代表作『レッド・ツェッペリン IV』発売前の録音がほとんどで、『IV』収録曲のアルバム発売前のライブ演奏や既に数々のライブで鍛え上げてきた『レッド・ツェッペリン I』『II』『III』までの収録曲のライブ演奏が聴くことが出来ます。また、スタジオ盤のアルバムには収録されていませんが、初期のライブでアンコール曲として演奏されていた"サムシング・エルス"なども初収録。
またディスク2は伝説となった1971年9月の初来日公演の僅か5ヶ月前の演奏が収録されており(ちなみに『レッド・ツェッペリン IV』は1971年11月発表)、ラジオ放送用に各楽曲がコンパクトに抑えられているとは言え、良質な音で日本公演での衝撃的なステージの断片を垣間見ることが出来るという意味でも貴重。(海賊盤として初来日公演の音源も市場に出回っていますが、余程初来日公演に思い入れのある人以外は本作で充分ではないかと思います。)
本作の聴き所は冒頭にも書いたとおり、初期レッド・ツェッペリンのブルース・ロック色の濃い演奏スタイルとライブ演奏ならではのワイルドでダイナミックな迫力ある演奏です。若きロバート・プラント(Vo)の何処までも突き抜けて行くかのようなハイ・トーン・シャウト。全キャリアにおいて一番ギターが弾けていた時期のジミー・ペイジ(g)が弾きまくるヘヴィ・ブルーズやハード・ロック・ナンバー。スタジオ盤以上の迫力を持って聴く者に迫るジョン・ポール・ジョーンズ(b)のベース・プレイと以降レッド・ツェッペリンを支え続けることになる才気溢れるマルチ・プレイヤー振り。そしてなんと言っても強力なのはジョン・ボーナム(d)。スタジオ盤の製作時にはジミー・ペイジのアイディアの実現の為、リズム・キープのリズム・マシン(それでも充分強力だったが)と化していたジョン・ボーナムがアルバム発表後、ライブなどの実践を通して各楽曲を把握し、自らの解釈とプレイ・スタイルを詰め込んだ攻撃的で派手でダイナミックなドラム・プレイ。「ロック・ドラムはジョン・ボーナムに始まりジョン・ボーナムで終わる」と言われたジョン・ボーナムのドラムの凄みはやはりライブ演奏ありきだったのだと再確認させてくれるアルバムになっています。
また、本作収録曲とスタジオ盤との比較に加え、ディスク 1に収録された複数の重複曲同士の比較も興味深く、わずか半年程度の間に楽曲に新たなアイディアが加えられて変化しており、1つとして同じ演奏になっていないのは常に進化し続けていたレッド・ツェッペリンの他のバンドとの大きな違いであり、一つの聴き所にもなっています。
Disc 1
1. ユー・シュック・ミー
2. 君から離れられない
3. コミュニケイション・ブレイクダウン
4. 幻惑されて
5. ザ・ガール・アイ・ラヴ
6. 強き二人の愛
7. コミュニケイション・ブレイクダウン
8. トラヴェリング・リヴァーサイド・ブルース
9. 胸いっぱいの愛を
10. サムシング・エルス
11. コミュニケイション・ブレイクダウン
12. 君から離れられない
13. ユー・シュック・ミー
14. ハウ・メニー・モア・タイムズ
Disc 2
1. 移民の歌
2. ハートブレイカー
3. 貴方を愛し続けて
4. ブラック・ドッグ
5. 幻惑されて
6. 天国への階段
7. カリフォルニア
8. ザッツ・ザ・ウェイ
9. 胸いっぱいの愛を(メドレー):ブギー・チルン~フィクシン・トゥ・ダイ~ザッツ・オールライト・ママ~ア・メス・オブ・ブルース
10. サンキュー
Jimmy Page.....g.ジミー・ペイジ
Robert Plant.....vo.ロバート・プラント
John Paul Jones.....b.ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham.....ds.ジョン・ボーナム









