![]() | Led Zeppelin IV Led Zeppelin Warner 1994-07-21 |
1971年に発表されたレッド・ツェッペリンの代表作。クラシック界の巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンが絶賛したという代表曲"天国への階段"など、収録各曲の完成度の高さはもちろん、『レッド・ツェッペリン I』『II』でのブルーズを再構築したハード・ロック、『III』でフューチャーされたアコースティックな部分など、バンドの持ついろいろな音楽的ルーツをさらにツェッペリン風に消化した『I』から『III』までの集大成ともいえるバラエティ豊かな楽曲群とジミー・ペイジのアイディアの広がりが感じられる多彩なリフが収録されています。
現在はCDが一般的であるためレコードを裏返す"間"は無くなってしまいましたが、"ブラック・ドック"で始まり"天国への階段"で終わるA面とそれに続くポップな"ミスティ・マウンテン・ホップ"のピアノで始まるB面、というレコードでの曲の並びも「これしか無い」というような絶妙な楽曲配置。あらゆる面で考えつくされて作られているアルバムであり、楽曲単位ではなくアルバム単位で語られるべき作品。ジャケットにタイトル、グループ名、レーベル名などを一切記載せずに発売したレッド・ツェッペリンのメンバーの自信が頷ける名盤中の名盤であり、ツェッペリンが単なるハード・ロックバンドではないことを証明した傑作アルバムです。(表記だけでなくタイトル自体も無いため、発売当時にアルバム・チャートの表記などで便宜上使われたメンバー4人のシンボルマークから、通称『フォー・シンボルズ』と呼ばれることが多いようです。)
『レッド・ツェッペリン IV』の収録曲では"天国への階段"があまりにも傑作であるため、この曲ばかりが特出して語られることが多いのですが、"ブラック・ドック"、"ロックン・ロール"を始めツェッペリンのライブでの定番曲も数多く収録されており、アコースティック・ナンバーも『III』収録曲以上の傑作揃いで聴き応えのあるアルバムです。『レッド・ツェッペリン I』から『III』までの集大成的な要素、そして『III』までの作品のセールスに加え大規模なライブ・ツアーで商業的な成功を成し遂げるとともに、ジミー・ペイジがバンド結成以前から持っていた音楽的欲求をデビューからの3作品で全て吐き出し、レッド・ツェッペリンが新たな方向に向かい始めた幕開け的な要素を併せ持っています。
但し、(間違いなくロック・アルバムの名盤ではありますが)各媒体等での「名盤紹介」などでレッド・ツェッペリンのこのアルバムを知り、ある種の先入観を持ってしまって聴く、また(『III』同様に)レッド・ツェッペリンのハード・ロック的な部分だけを求めて聴くと(「名盤」としての評価は)難しい部分もあり、レコードだとA面だった4曲目までについては有名曲が続けて収録されていることと圧倒的な構成力で聴かされてしまうものの、B面(5曲目以降)に関しては楽曲の出来が落ちているわけではないのですが、人によってはアルバムを聴く前に持っていた先入観によって実際にアルバムを聴いた際のギャップ、またサウンド的にも比較的地味に感じられて好みが分かれる部分です。
ブルーズ、R&B、ハード・ロック、フォーク、トラッド、そして今で言うワールド・ミュージックなど、メンバーの音楽的ルーツや好みを貪欲に取り入れ、しかもそれをきちんと消化して作品として発表してきたレッド・ツェッペリンの音楽的本質を聴く側もきちんと理解して聴いてこそ初めて名盤たりえるアルバムではないかと思います。そういう意味ではレッド・ツェッペリンの音楽はロックという1つのジャンル(人それぞれに捉え方は違うと思いますが)の枠の中で語られるものではなくレッド・ツェッペリンというジャンルに属する音楽かもしれません。
ハード・ロック・ナンバー"ブラック・ドッグ"、"ロックン・ロール"。フォークとハード・ロックの融合に成功した永遠の名曲"天国への階段"。プラントとゲスト参加のサンディー・デニー(フェアポート・コンベンション)の掛け合いが見事なアコースティック・ナンバー"限りなき戦い"。ヘヴィなポップナンバー"ミスティ・マウンテン・ホップ"。ライブのアコースティック・セットで必ず演奏された"カリフォルニア"他収録。
(Side A)
1.ブラック・ドッグ
2.ロックン・ロール
3.限りなき戦い
4.天国への階段
(Side B)
5.ミスティ・マウンテン・ホップ
6.フォア・スティックス
7.カリフォルニア
8.レヴィー・ブレイク
Jimmy Page.....g.ジミー・ペイジ
Robert Plant.....vo.ロバート・プラント
John Paul Jones.....b.ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham.....ds.ジョン・ボーナム









