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レッド・ツェッペリン III (1970)

B000002J1ULed Zeppelin III
Led Zeppelin
WEA International 1994-08-16

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 ヘヴィなサウンドのイメージの強かったレッド・ツェッペリンが、前2作のサウンドから一転してアコースティックの曲を多数収録したことにより発売当時賛否両論を呼んだ1970年発表の3作目
 "移民の歌"など、前2作と同様の路線の曲も収録されていますが、全体的にハード・ロックを期待して聴くと地味な印象があるかもしれません。しかし、各曲の出来は素晴らしく、レッド・ツェッペリンを初めて聴く人が最初に聴くべきアルバムではありませんが、人気作品を何枚か聴いてレッド・ツェッペリンの音楽に嵌った時に聴くと初めてその魅力が分かる、というツェッペリン・サウンドの根底にある部分がストレートに前面に現れた、聴けば聴くほど味の出る深みのあるアルバムです。


 レッド・ツェッペリンの1st、2ndでも既に小出しに出されていたトラディショナル系の音楽が本作ではメインとなっており、発売当時は賛否両論を呼んだものの、この後の『フィジカル・グラフィティ』(1975年・6作目)ぐらいまでの流れから考えると3作目にこのアルバムが入るのは違和感がありません。また、セールス的には1st、2ndには及ばなかったにせよ、歴史的名盤『レッド・ツェッペリン IV』(1971年)を産み出すためには不可欠だったアルバムでもあり、楽曲の良さと合わせてもう少し評価されても良いのではないかと思われるアルバムです。
 しかし、(レッド・ツェッペリンのファンの方なら良くご存知のように)1つのジャンルの枠に収まりきらない音楽性を持っているにも拘らず、解散してから何年もの月日を経ても一般的には未だに"ヘヴィ・メタルの元祖"などとハード・ロック的な面ばかりが強調されてしまうバンドとしては、この3作目のアルバムが"地味なアルバム"、"異色作"として片付けられてしまうのは仕方が無いことなのかもしれません。
(感覚的なものなので上手く文章に出来ませんが、個人的には「レッド・ツェッペリンは稀代のポップ・バンドである」と考えています。)

 レギュラーだけでなく、各種オープン・チューニングを多用したアコースティック・ギターでのプレイにも定評のあるジミー・ペイジですが、本作『レッド・ツェッペリンIII』でも本領発揮。なかなか面白いアコースティック・サウンドを聴かせてくれます。また、当時ジミー・ペイジが気に入っていたというニール・ヤングスティーヴン・スティルスが在籍したウエストコースト・ロックの始祖"バッファロー・スプリングフィールド"、ペンタングル"(イギリスのフォークロックバンド)のジョン・レンボーン(g)、そして特にバート・ヤンシュ(g)から影響が色濃く感じられ(『III』だけでなく初期ツェッペリンのアコースティック・ナンバーのいくつかにも)、あまりにもストレートに反映された部分もあり、『III』の楽曲群やレッド・ツェッペリンのアコースティックな部分に魅力を感じられた方は、あわせてバッファロー・スプリングフィールド、ペンタングルのアルバムも聴くとより一層楽しめるかもしれません。

 前作までのハード・ロック路線の"移民の歌"。且つ哀愁漂うブルーズ・ナンバー"貴方を愛しつづけて"。トラッドからの影響を色濃く感じさせる"ギャロウウズ・ポウル"、"スノウドニアの小屋"、Roy Harper(ロイ・ハーパー)に捧げられた"ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー"他収録。


(Side A)
1.移民の歌
2.フレンズ
3.祭典の日
4.貴方を愛しつづけて
5.アウト・オン・ザ・タイルズ

(Side B)
6.ギャロウズ・ポウル
7.タンジェリン
8.ザッツ・ザ・ウェイ
9.スノウドニアの小屋
10.ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー

Jimmy Page.....g.ジミー・ペイジ
Robert Plant.....vo.ロバート・プラント
John Paul Jones.....b.ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham.....ds.ジョン・ボーナム

[Amazon.co.jpで試聴]


B000002IAMBuffalo Springfield Again
Buffalo Springfield
Atco 1990-10-25


B000057OWCThe Pentangle
Pentangle
Castle 2001-05-21


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July 16, 2006 8:45 PMに投稿されたエントリーのページです。

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