
Walking Into Clarksdale
ワールド・ツアー終了後、ツアーに同行したバック・バンドのメンバーと共に制作された全曲オリジナルのスタジオ録音盤。(1998年発表)
ワールド・ツアーでは"ノー・クオーター"のサウンドから一転してツェッペリン時代の曲をさらに大幅に導入し、サウンド的にもハード・ロック色の強いパフォーマンスを行ったものの、このアルバムでは再度ハード・ロック色を抑えギター、ヴォーカルともに控えめな演奏となり、アルバム全体のトータル感を重視した内容になっています。新しい音として聴いた場合面白い部分は多々あるのですが、ハード・ロックを期待して聴くと退屈なサウンドかもしれません。しかし、聴けば聴くほど味の出るアルバムでもあり、前作から続くペイジと特にプラントの新しい音への模索はある程度完成の域に近づいていたのではないかとも思えます。
前作発表の際にも少なからず感じたことですが、ジョン・ポール・ジョーンズの『スクリーム・フォー・ヘルプ』(1985年)、このアルバム『ウォーキング・イントゥ・クラークスデール』の翌年に発表された『ズーマ』(1999年)、『サンダーシーフ』などを聴くと、(バンド名が"レッド・ツェッペリン"でなくとも、また"ツェッペリン・サウンドの再現"でなくても構わないから)ジョーンズがプレイヤー、もしくはプロデュース面で参加していれば『ノー・クォーター』、『ウォーキング・イントゥ・クラークスデール』ともに、ペイジとプラントの新しいサウンドへの欲求とツェッペリン・スタイルのハード・ロックを求めるファンの双方が満足でき、より完成度の高いサウンドに仕上がっていたのではないかとも思われ、ジョーンズの不在は残念でなりません。








