![]() | Physical Graffiti Led Zeppelin WEA International 1994-08-16 |
レッド・ツェッペリンが設立したスワン・ソング・レコードから1975年に発表された2枚組アルバム『フィジカル・グラフィティ』。新録音8曲に『III』から『聖なる館』の間に録音された未発表曲7曲で構成。色々なジャンルの音楽を吸収し、ツェッペリン・スタイルにアレンジした多彩な楽曲が収録されています。また、全体的にシンプルに作られており、ブルース、ハード・ロックに回帰したかのようなサウンドに仕上がっており、『IV』と並んでレッド・ツェッペリンの最高傑作に挙げる人も多いアルバムです。
デビュー以来、長らく多くの音楽評論家から酷評をされ続けてきたレッド・ツェッペリンですが、このアルバムの収録曲の音楽性の多彩さとアルバム全体の完成度の高さからその評価が一転。「ロックそのものがここにある」(メロディー・メイカー)と言われるまでになり、以降発表済みのアルバムへの再評価も含め、正当な評価を得られるようになりました。
最初に聴いた時には、あまりにも音楽的な幅が広すぎるため散漫な印象も受けかねない所もありますが、聴けば聴くほど染み渡るようにアルバムの良さが聴く側に伝わり、当初は気にも留めなかった楽曲の良さが分かってきたり、レッド・ツェッペリンの音楽的な深さに気付かせられたりと聴くたびに新たな発見がある、正にレッド・ツェッペリンの創作活動でのピークに制作されたアルバムであり、ロック、及びハード・ロックという音楽がひとつの大きな到達点に達成したアルバムではないかと思います。
シンプルなリフの繰り返しながらドラマティック、且つ壮大な様相を見せる代表曲"カシミール"。楽曲の出来も良く、アルバム・タイトル・ナンバーであったのにも拘らず何故前作に収録されなかったのかが不思議な"聖なる館"。ハード・ロック・ナンバー"カスタード・パイ"、"ローヴァー"、"ワントン・ソング"。ヘヴィなブルーズ大作"死にかけて"。ジミー・ペイジのギター、ジョン・ポール・ジョーンズのキーボード、ジョン・ボーナムのドラムが見事に絡み合い、ファンキーなグルーブを聴かせる"トランプルド・アンダー・フット"。製作途中ではツェッペリンの新レーベル名と同じ仮タイトルが付けられていた幻想的なバラード"テン・イヤーズ・ゴーン"。インド風の幻想的なイントロで始まりルーズなヴォーカルとヘヴィ・リフへ繋げるなどドラマティックな構成で聴かせる大作"イン・ザ・ライト"他収録。
Disc 1
(Side A)
1.カスタード・パイ
2.流浪の民 (アルバム『聖なる館』未収録曲)
3.死にかけて
(Side B)
4.聖なる館 (アルバム『聖なる館』未収録曲)
5.トランプルド・アンダー・フット
6.カシミール
Disc 2
(Side C)
1.イン・ザ・ライト
2.ブロン・イ・アー (アルバム『レッド・ツェッペリン III』未収録曲)
3.ダウン・バイ・ザ・シーサイド (アルバム『レッド・ツェッペリン IV』未収録曲)
4.テン・イヤーズ・ゴーン
(Side D)
5.夜間飛行 (アルバム『レッド・ツェッペリン IV』未収録曲)
6.ワントン・ソング
7.ブギー・ウィズ・ステュー (アルバム『レッド・ツェッペリン IV』未収録曲)
8.黒い田舎の女 (アルバム『聖なる館』未収録曲)
9.シック・アゲイン
*現在はCD2枚組で聴くのが一般的ではないかと思いますが、(レッド・ツェッペリンの全アルバムに対して言えることですが)楽曲の収録順にも気を配っていたレッド・ツェッペリンの意図を正しく読み取るには、レコードでのA面、B面といった間を考えて聴くほうがアルバムをより楽しめるのではないかと思われ、ここでは敢えてレコードでの曲順表記も併記しています。CDで聴く際にも面ごとの間隔を感覚的に意識して聴いてみられてはいかがでしょうか。
Jimmy Page.....g.ジミー・ペイジ
Robert Plant.....vo.ロバート・プラント
John Paul Jones.....b.ジョン・ポール・ジョーンズ
John 'Bonzo' Bonham.....ds.ジョン・ボーナム









